吉見出版の想い
明治42年
一人の教育者が立ち上がりました。その名は、吉見政吉。
社会で必要とされる人を育てる。
その想いを胸に、豊橋市に珠算教室を開きました。
子どもたちがたのしく学べるように、
その子その子に合わせたやり方をとる。
この心遣いが、のちに珠算教室の普及の礎となりました。
教室の需要が増える一方、適切なそろばん教材が不足。
そこで自分たちで教材を作ることにしました。
印刷工場と製本工場を構え、
教材の企画から印刷、製本、発送、在庫管理までを一手に担う
吉見出版株式会社が誕生。
全国の珠算教室から大きな反響を呼びました。
時代は変わり、習いごとの主流が
そろばんから学習塾へ移ったことを機に、
吉見出版は新たに文房具の取り扱いを始めます。
もっと子どもたちによろこんでもらえるものはないか。
そう考え、お菓子やおもちゃ、
キャラクターグッズを販売するようになります。
いつしか商品数は4000点近くにまで増え、
A4一枚だったチラシは、数百ページに及ぶカタログに進化。
カタログ発行は、春夏秋冬の年4回。
保育園や幼稚園、学童保育、珠算教室に一軒一軒発送し、
電話やファックス、ECで注文受付・問い合わせ対応をしています。
大量に物を仕入れて、パッケージ販売をすることもできましたが、
あえて儲けに走ることはしませんでした。
大切にしてきたのは、
お客さまその人その人に合わせた対応をすること。
商品を仕入れる時も、商品を梱包する時も、
いつも頭に思い浮かべていたのは、
商品を受けとる瞬間のワクワクやドキドキです。
珠算教室の経営、教材の出版、文房具や玩具の販売という
事業の変遷はありながらも、これまで一貫してきたこと。
子どもたちの心はずむ瞬間をつくる。
これこそが今も昔も変わらぬ、吉見出版の使命です。